大企業と比べ中小企業では、福利厚生の充実が、どうしても後回しになりがちです。しかし就職・転職活動時に多くの方が重視する項目です。今回は福利厚生を充実させる施策の一つとして、従業員が加入する「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」に、事業主が上乗せして拠出する中小企業向けの制度「iDeCo+(イデコプラス)」などの確定拠出年金について記載します。
◆確定拠出年金とは
確定拠出年金は、拠出した掛金とその運用益との合計額をもとに、将来の給付額が決定する年金制度で、掛金を加入者自身が拠出するiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)と、事業主が拠出する企業型DC(企業型確定拠出年金)があります。
◆「iDeCo(イデコ)」
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は確定拠出年金法に基づき60歳以降に公的年金にプラスして受け取ることができる私的年金で、加入中および給付を受けるときに税制上の優遇措置が講じられています。
◆iDeCoの3つの税制メリット
(1)加入者の掛金が全額所得控除の対象となり、
所得税・住民税が軽減
(2)運用益も非課税で再投資される
(3)年金の場合は「公的年金控除」、一時金の場合は「退職所得控除」の対象となり、受け取る際の控除が大きい
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